震災を経験し地元で介護予防や地域医療に携わりたい気持ちが強くなりしおんへ入職しました。

あるご利用者が入所して3ヵ月を過ぎた時、若い頃に何度も日和山に足を運び、石巻の景色を眺めながらお団子を食べたお話をして下さいました。“もう一度でいいから日和山でお団子を食べたい”と強い希望もあり、外出支援を計画しました。外出するまでの間には、嚥下状況・カロリー確認など沢山のリスク管理が必要でしたが、多職種の力を借りてなんとか実現することが出来ました。実際に日和山に着いてからは、神社へ参拝し、思い出のお団子を食べながら心に残る思い出の風景と震災後の景色を照らし合わせ、以前と変化した点を沢山話して下さいました。翌日、記念写真をお部屋へお持ちすると「いい写真だな。ここに来て一番の思い出だ。どうもありがとう。」と嬉しそうにお言葉を掛けて下さいました。

今回の経験を機にチーム医療の大切さを再度実感し、ご利用者の笑顔を引き出すことに仕事のやりがいを感じております。今後も、他のご利用者へ継続し仕事をしていきたいです。