令和4年11月
私は、震災から一年後、しおんのオープニングメンバーとして入職しました。入所者は持病以外に、仮設住宅での生活が困難でADLも低下している方や震災の心の傷が癒えない方が多かったです。手探り状態のなかでの介護の始まりだったと思います。ユニットケアである個別ケアが当時は困難でした。健育会グループの研修や施設内研修への参加によりスキルアップ、多職種との連携の大切さを学びました。今は、一人の利用者さんに対し、援助できることは何かとチームで考える環境が出来ていると思います。
利用者さんのご家族が自宅復帰を希望され、それに向け、多職種と連携し、ご家族ともその方にとって快適に生活できることを模索し、計画しました。実現できた時に、利用者さんとご家族が笑顔で、「しおんさんを卒業できるのは嬉しいけど、みんなに会えなくなるのは寂しいわ。」と話され、この仕事をしていて良かったと感じた出来事でした。やりがいを感じられる職場で、今後も介護の仕事を続けて行きたいです。