平成28年3月
私のユニットにはK様という高度のアルツアイマー症の方がいます。ご主人は高齢で脳梗塞の既往もあり在宅での介護は難しく入所されました。
K様は「これはダメですよ」「ここは別の部屋ですよ」といくら言っても「いいから」と聞いてくれず思いのままに行動され、次第に私も笑顔を忘れため息ばかりついていました。そんな時私はリーダーから「ダメじゃなくありのままを受け入れるだけでいいんだよ」とアドバイスを受け、自分を振り返る事が出来ました。私の接し方が変わればきっとK様も変わってくれる。ご主人様もおられずきっと寂しいだろう、そう思い家族のように寄り添ってみようと。するとK様も少しづつ笑顔を見せられ穏やかに過ごす事が多くなり、私を見つけると笑顔で迎えてくれ帰る際には悲しい顔で帰らないでと声を掛けてくれ、ご主人様もK様の笑顔を見て安心したような顔で私達に「ありがとう」と声を掛けてくれます。
何より感じた事は健育会グループの理念である‘輝きの一日'を提供し笑顔(スマイル)を引き出す事、そしてご利用者、ご家族様と共に笑顔や安らぎを感じられるように努力して行きたいという事です。皆様に笑顔やあたたかい言葉を頂くと心からこれがやりがいなのだと思います。