平成27年2月
「おかげ様で、最期を家で看取ることができ、思い出に残るよい時を過ごすことが出来ました。家で看取ることが出来て本当によかったです。有難うございました。」とご家族からお礼を言われた時、思いきって提案してよかったと思いました。
認知症が進み経口摂取が困難となる中で、胃ろう造設はしないと決めたご利用者にどういう支援をすることがいいのか…ご家族も「今後どうしたらいいか」途方にくれていました。私は思いきって「家で看取るのはどうですか。」と話しました。私は震災前まで東京で7年間居宅ケアマネとして数多くのターミナルの方を引き受けてきました。幸いな事に在宅診療・訪問看護・訪問介護・入浴サービスなどの連携が図れ、命の最期の段階に出会いかかわれたことから多くの学ばせていただいた経験をお話ししました。
数日後「家で看取る決意をしました」とおっしゃって下さいました。早速、居宅ケアマネに連絡し、その後の在宅生活支援をお願いしました。在宅に帰ってから2回ほど激励に訪問しました。ほどなくしてお逝くなりになりましたが、ご家族からお礼の言葉をいただきとても嬉く、お役に立ててよかったと思いました。これからも介護支援専門員倫理綱領を遵守し、介護老人保健施設しおんの素晴らしい理念を念頭に在宅復帰の可能性をさぐって行きたいと思います。