平成26年11月
私は看護師になって6年目。しおんに入職して3年目になります。震災後の6月に石巻港湾病院へ入職。しおんが開設するまでの研修期間として、一般病棟でたくさんの事を学びました。
翌年4月にしおんが開設。介護施設での仕事は初めてで、右も左もわからず大変な事も多く、苦労の連続でした。そんな中、今年で開設3年目。大変な時を共に過ごした仲間と一緒に仕事ができる事に喜びを感じています。
10ヵ月間の研修期間では、一般病棟では在宅復帰される患者さんが少ないのが現実でした。しかし先日、在宅へ退所されるご利用者から笑顔で「ありがとう」の言葉を頂いた時に、ご利用者の入所時からの様子を振る返り、多職種との連携で日に日にADLがよくなる姿を思い出しました。トイレでの排泄ができるようになり、排便コントロールがスムーズとなったため、ご家族の万全な態勢のもと在宅復帰されるご利用者の姿を見た時は、感動と嬉しさで泣いた事を覚えています。ご利用者の笑顔にふれ看護師になってよかったと実感した瞬間でした。
震災を乗り越え開所した、しおんが地域の復興のシンボルとして貢献できるように多職種連携のもと、これからもご利用者・家族に笑顔になって頂ける事が私の看護師としてのやりがいです。